歴史の終わり

自由な時代に生きているのに
起ち上がるのもメンドくさいよ
『危険な話』を読んで怯えた
あの日のことがウソのようだね

戦争も起きない 大事故も起きない
退屈な時間がただ流れていくだけさ
不満はないけれど満足もできない
止まった時計の針が時を刻んでいる


明日もこうしてくすぶってるのか
臨時ニュースを期待しながら
テレビをつけたら髪の短い女が歌う
「がんばれよ」って

誰のために何をがんばれと云うのさ
仕掛人もない罠にハマっていくだけさ
歴史は終わったと囁いてる奴も
きっとたぶん同じだよ 楽しそうじゃないよ