色あせた夢
18の頃に夢見たものは
五年とたたないうちに色あせた
久々に会った昔の仲間の
変わらぬ理想にウンザリさせられた
あの頃ぼくは無邪気に信じてた
時代を変える力を持ってると
実際はまるで逆さだったわけさ
時代の力にブン投げられた
色あせた夢 遠ざかる日々よ
たたかいの果てに見つけたものは
掲げてた旗をなぎたおす風
そういえばいつか君に話した
あのことはもう忘れてくれないか
くだらないことで熱くなってた
思い出すたび ぼくは苦笑い
とても退屈でしかたない日は
狭い部屋を出て屋上にのぼり
心地よい風にこの身をまかせ
でかい台風の足音を聞いてる
どこか遠くへ 吹き飛ばしてほしい
もうじき必ずやってくるはずの
でかい台風の足音を聞いてる