都知事選出馬インタビュー

Loftグループ機関誌『ルーフトップ』に掲載

 当選の暁には何をなさいますか?
 「私が当選する可能性は百パーセントありませんから、その質問は無意味です」
 ではなぜ立候補するんですか?
 「現在この国には言論の自由がないからです。ちょっとしたビラまきやデモで逮捕、なんて事件がここ数年やたらと増えています。ところが選挙となると、正式に立候補しさえすれば、明白なウソや誹謗中傷などでないかぎり、どんな過激な主張でも可能です」
 具体的にはどのような主張を?
 「政府転覆を呼びかけます。この国はもうおしまいです。あれこれ改革したって無駄、もはや改革ではなく革命しかないということです。しょせん選挙で何かが変わると思ったら大間違いだということも呼びかけます。現段階では、もはや革命しかないという真実に気づいた少数の人々が、議会政治の枠の外で団結するところから始めるしかありません。つまり私は、選挙戦をとおして同志発掘をやるために立候補するんです」
 この国はおしまいだというのはなぜですか?
 「私が一番危惧しているのは昨今の警察権力の拡大です。かつては単に痴情のもつれで片付けられたような言動をDVだのストーカーだのと呼んで取り締まったり、路上喫煙を処罰の対象にしたり。街は監視カメラだらけだし、息苦しいったらありゃしません」
 しかしマナーを守らない人が増えたし、治安も悪くなってるから仕方ないのでは?
 「程度問題です。ある程度はやむを得ませんが、現状は行き過ぎです。度を超すと監視社会、警察国家になるし、実際この国はもうそう呼ばれるにふさわしい段階にあります。そして、そうした風潮を批判する行為自体がすでに取り締まりの対象になりつつあります。さっき言った、ビラまきで逮捕などのケースが増加しているというのもその現れです。批判すら許さない政府は、革命によって打倒する以外にありません」
 実際に同志が集まったら何をやりますか?
 「私は投票日の翌日には九州に帰ります。革命をやるんなら、権力の中枢である首都東京で正面衝突をもくろむのは愚の骨頂です。今回発掘する同志諸君にも一緒に九州に来てもらいます。十年もすれば、九州は日本の革命勢力の一大拠点となっていることでしょう」
 ではやはりあくまでも同志獲得のための政治宣伝が目的で、選挙結果には関心がない?
 「いえ。落選は前提ですが、私が掲げる政府転覆というスローガンに、どれくらいの人が反応するのかには興味があります。逆に言うと、私の得票が多ければ多いほど、政府に心理的打撃を与えることができます。仮にこの首都東京で、数万人が政府転覆を支持、なんて結果になれば、安倍クンたちはもう不安で不安で夜も眠れなくなるでしょう。当選を目的とする通常の候補と違って、私に投じられる票はつまり死票になることがないのです」