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藤村修氏との対談「“しばき隊リンチ事件”を語る」


『人民の敵』第21号
2016.6.1発行)

内容
収録日
収録場所
400字詰原稿用紙換算
〈対談〉だいちゃん
2016.06.01
福岡
約42枚
〈対談〉藤村修
2016.06.02
福岡
約144枚

1.時々行ってる福岡市内の飲み屋「T」の女性店員でほぼ同世代の「だいちゃん」は、話せば話すほどに、お互いに面識のないままそれぞれの若き日々をほとんど重なり合った福岡のアングラ政治&芸術シーンで過ごしていたらしい。重なり合いつつも微妙にズレているので、外山の知らない話もいっぱい出てくる。80年代末から90年代初頭にかけての地方都市のノンセクト左翼運動史の空白を埋める、インタビュー的な回顧対談。

2.外山と同じく1970年生まれで、極左時代の90年代半ばに知り合った当初から、右翼なのになぜか“同世代で一番話の合う友人”である藤村氏との、半年に1回ぐらいやってみようかなと思っている時事放談シリーズ(前回前々回前々々回前々々々回前々々々々回)。今回の話題の中心は期せずして、(ネットで)話題沸騰中の「しばき隊リンチ事件」。いざお互いの見解を述べ合ってみると案の定、「運動の腐敗は事件そのものにではなく(そもそも粗暴なパンクスの運動体であり、ヒドい暴力だしミットモナイが、政治的思想的にどうこうって話ではない)、事件発覚後の組織防衛優先で党派的な対応に表れている」という線で、みなまで云う必要もなく一致してしまった。その上で事件の経緯を細かく検証、かのスガ秀実氏も「藤村の博捜・咀嚼力と外山の冴えた政治センスがかみあって、同事件に全く関心が持てなかった者としても、関心持てぬ理由が理解でき、出色」と絶賛し、元「しばき隊」の清義明氏も「まったくそのとおり。ネット情報からだけでよくここまで」と驚嘆、『人民の敵』全号中でも白眉と云えるコンテンツの1つとなった感あり。