『人民の敵』第16号
2016.1.1発行)

内容
収録日
収録場所
400字詰原稿用紙換算
〈インタビュー〉with 有川理
2015.12.30
熊本
約87枚
〈単行本用未発表原稿〉『全共闘以後』第一章
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約111枚

1.熊本県がバブル期に片田舎につい建ててしまった巨大な前衛建築(の大量にあるうちの1つ)、通称“海のピラミッド”。完成するや否やバブルは崩壊し、そもそもは対岸の長崎県島原市と結ぶフェリーのターミナルを建て直したものだが、そのフェリー航路も廃止され、文字どおりの無用の長物と化し、バラエティ番組では“バブルの負の遺産”“税金の無駄遣いの典型例”として揶揄・糾弾されまくるわ、地元のお荷物となり、どうしたものかと市長が悩んだ挙げ句、血迷って(?)外山恒一の20年来の有力支援者でさえあるヘンタイ実業家に“有効利用”を依頼してしまったものだから、さあ大変! “海のピラミッド”は2007年から11年にかけて、ゲバラやマルコムXやレーニンその他の肖像が掲げられる面妖でかつ西日本最大級のクラブとして“占拠”されてしまった!! 欧米先進国の“スクウォット(不法占拠)”の事例をホメそやす呑気な左翼学者どももまず知らない、この日本でごくごく最近起きていた、スクウォット闘争の稀少な実例である。その一部始終を“ヘンタイ実業家”本人に訊いた画期的インタビュー。なお“クラブ・ピラミッド”は2012年11月、新市長体制のもと行政代執行(!)により強制排除された。

2.本誌第3号掲載の、全共闘運動までの革命運動史を総括した同「序章」の続き、70年代から80年代前半にかけての運動史論である。最大の読みどころは、一部論者(橋本治や中森明夫など)が“80年安保”と呼ぶ、80年前後の“サブカルチャー”運動を論じた前半部で、とくに大塚英志や北田暁大の所説に疑問を呈する糸井重里論。後半部は、諸大学に新左翼諸党派の恐怖支配体制が完成していく過程、そしてそれでも80年代前半まではそれなりの規模で持続していたノンセクト学生運動の実相について、詳細に解説。