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真のアナキズム入門(千坂恭二氏に訊く)


『人民の敵』第4号
2015.1.1発行)

内容
収録日
収録場所
400字詰原稿用紙換算
〈対談〉千坂恭二
2014.12.04
大阪
約79枚
〈座談会〉T氏・Y氏
2014.12.10
東京
約148枚
〈座談会〉スガ秀実鴻英良
2014.12.11
東京
約104枚

各コンテンツの内容と冒頭部分
(もともと一般公開を前提としていない内容で、コンテンツによってはサシサワリある発言も多く、3段組レイアウトの冒頭1段のみ掲載します)
(各コンテンツのタイトル部分をクリックすると、全体の約10分の1の“抜粋”を読めます)


コンテンツ1 〈対談〉with 千坂恭二

 自称“アナキスト”どもは全員読むべきコンテンツ。広く流通しているプルードン→バクーニン→クロポトキンというアナキズムの“教科書的通史”はクロポトキンがデッチ上げたものにすぎず、本当のアナキズム史とは全然違う。マルクスとバクーニンが第一インターで対立していたのは事実だが、なぜ対立していたのかについて一般に流通している“教科書的説明”もやはりクロポトキンのデッチ上げで、これも事実とは違う。マルクス主義もアナキズムも遡ればバブーフに行き着き、バブーフの弟子筋からやがてブランキが登場し、ブランキの弟子筋が大きく2つに対立してそれぞれの影響下にマルクスとバクーニンが頭角をあらわしてくる……というマッコトためになる目からウロコの“本当のアナキズム史”講義。


コンテンツ2 〈座談会〉with T氏・Y氏

 両氏とも外山の西南学院中学校(福岡市)時代の友人である。外山の上京のたびにたいてい1度は集まって飲んでいる。それぞれ政治的には中道右派・中道左派だが、いずれもなかなかのインテリで、かつ“政治的な話”が大好物である。この3人(もしくはもう1人加えて4人)の恒例同窓会では、外山がラジカリズムの立場から議論を撹乱しまくる場合もあるのだが、この日の外山は終始控えめに、とことん常識的な旧友2人のマジメな政治談義を黙って聴いて“お勉強”モード。衆院選のさなかということもあり、議会政治の話題に始まって、日本経済→ちょっと野球の話→IT(2人ともそっち方面の専門家)と、世間に疎い外山は置き去りにされるばかり(笑)。しかしこういうごくごくマトモな友人関係が、外山のバランス感覚の維持に大いに役立っているのかもしれないと深読みせよ。


コンテンツ3 〈座談会〉with スガ秀実・鴻英良

 この座談会の2日後に演劇シンポジウムに登壇する外山のために、事前にいろいろレクチャーしてもらっといたほうがよかろうと、スガ氏が友人の演劇批評家・鴻氏(たぶん日本で“演劇批評家”を3人挙げろと云われれば絶対入るような人である)を同伴してくれた。とくに鴻氏が最近、何かのシンポジウムで外山の活動を引き合いに出しつつ論じたというドイツの演劇系前衛美術家・シュリンゲンジーフに関するレクチャーを中心に、諸外国のさまざまな政治的芸術実践について語り合う。また明治の“文明開化”期に展開された「演劇改良運動」に関するレクチャーや、“3・11以後”の“原発とアート”の話題も。