著作
ぼくの高校退学宣言  グッバイ・ハイスクール ぼくの高校退学宣言

1989年1月 徳間書店

学校当局との衝突をくりかえしながら、2年間で3つの高校を転々とする闘争の日々を綴った17歳時点での自伝的手記。青春小説としても実に味わい深い衝撃のデビュー作。

※品切れ 図書館で探すべし

ハイスクール「不良品」宣言  ハイスクール「不良品」宣言
   反管理教育中高生ネツトワーク・DPクラブの顛末

1990年6月 駒草出版

88年から91年にかけて主宰した「反管理教育中高生ネットワーク・DPクラブ」の初期活動記録。80年代さかんにおこなわれた“フリースペース”運動の「失敗」をきちんと記録したものは本書以外になく、貴重である。

校門を閉めたのは教師か  校門を閉めたのは教師か 神戸高塚高校校門圧殺事件

1990年10月 駒草出版

90年夏に神戸で起きた「校門圧死事件」に関連するDPクラブの一連の活動をまとめたもの。DPクラブがもっともラジカルだった時期の、外山恒一の最重要著作である。

注目すべき人物  注目すべき人物 1970年生まれの「同世代」批判

1992年11月 ジャパンマシニスト社

中学・高校時代からDPクラブの解散まで、つまり外山恒一の反管理教育運動のすべてを振りかえった総括の書。全編三人称というトリッキーな記述で綴られている。値段がちょっと高いが、外山恒一入門には最適。

※品切れ 図書館で探すべし

さよなら、ブルーハーツ  パンク日記 さよなら、ブルーハーツ

1993年5月 宝島社

福岡の街頭ライブ(ストリート・ミュージシャン運動)が最も高揚していた92年4月25日(尾崎豊が死んだ日)から8月2日(「ブルーハーツ・コンサート粉砕」の日)までの日記。

※品切れ 図書館で探すべし

見えない銃  見えない銃 外山恒一、孤軍奮闘の軌跡/だいたい全記録

1995年11月 出版研

DPクラブ時代から街頭ライブ運動前期にかけて書かれた単行本未収録の短い文章をテーマ別に編集した論文・エッセイ集。過激な主張からバカバカしい冗談まで。

ヒット曲を聴いてみた  ヒット曲を聴いてみた すると社会が見えてきた

1998年4月 駒草出版

96年から97年にかけてのヒットチャートから状況を読む、“90年代版「マス・イメージ論」”。外山の主催で5回にわたっておこなわれた、首都圏20代活動家による座談会をそのまま収録。

最低ですかーっ!  最低ですかーっ! まったく新しい政治犯・外山恒一語録

2004年12月 不知火書房

都知事選出馬以前の外山恒一の活動史をほぼ網羅した、『注目すべき人物』と並んで「外山恒一入門」に最適の一冊。18歳での反管理教育運動開始から33歳の獄中生活まで、その時期その時期に書いたさまざまの文章から抜粋して時系列に並べた「外山恒一語録」。「まえがき」に代えて入獄の経緯を綴った「獄中手記」、「あとがき」に代えて獄中での思索をまとめた「ファシズム転向宣言文書」を含む。

青いムーブメント  青いムーブメント まったく新しい80年代史

2008年5月 彩流社

2004年2月下旬に獄中で執筆した渾身の作品。ブルーハーツ、エコーズ、『カバーズ騒動』、タイマーズ、ニュース・ステーション、朝まで生テレビ、保坂展人、ピースボート、土井社会党ブーム、風の旅団、『危険な話』、反原発ニューウェーブ、“自粛”騒動、『ぼくらの七日間戦争』、『69』、『ザ・ボーダー』、『ジパング少年』、釜が崎暴動……。80年代後半に存在した、忘れられた「政治の季節」を、それを担った当事者の一人として綴る画期的通史。

 ポスト学生運動史 法大黒ヘル編 1985〜1994

2010年1月 彩流社

これぞ“日本の89年革命”!? 法政大学キャンパスを長年にわたり恐怖支配する新左翼党派に、有象無象のヘンタイ学生集団が決戦を挑む!! 知られざる大闘争を、歴史学者・外山恒一が当時のヘンタイ側指導者・中川文人にロング・インタビュー。努力・友情・勝利、三拍子揃った痛快娯楽学園戦争サスペンスSFアクションコメディ時代劇(&ラブストーリー)。80年代以降の「ポスト学生運動史」の見取図を示した外山による長い「まえがき」付き。すが秀実氏絶賛。

 反体制右翼マガジン デルクイ01

2011年2月 彩流社

外山恒一を事実上の編集長とする不定期刊の若者向けオピニオン誌が創刊。大石規雄、佐藤悟志、藤村修、小野俊彦、金子宗徳、三浦小太郎、千坂恭二、牛嶋徳太朗、スガ秀実、中川文人、宮沢直人、今川修二、伊藤秀人、金友隆幸……今ふうの在特会的な路線には乗れないタイプの右翼と、今ふうの「生きさせろ」的な路線には乗れないタイプの左翼と、さらには「ファシスト」を主要執筆陣に据えてお届けする、こっちがほんとの“思想地図”!! 狭義の“時事ネタ”は極力排しているため、雑誌とはいえ内容は古くなりません。

 左右混淆反体制マガジン デルクイ02

2013年11月 彩流社

外山恒一を事実上の編集長とする不定期刊の若者向けオピニオン誌の第2巻。大石規雄、佐藤悟志、藤村修、金子宗徳、千坂恭二、スガ秀実、中川文人、宮沢直人、鎌田哲哉、本山貴春、亀井純太郎……と編集方針は引き続き非妥協革命路線。そしてさらに、80's〜90'sというノンセクト学生運動の最終的解体期にその終焉を看取った“最後の活動家”たちへのインタビュー特集あり。狭義の“時事ネタ”を極力排し、50年後に読んでも面白いだろう水準も維持。

 良いテロリストのための教科書

2017年9月 青林堂

いまどき正しく右傾化したはいいが、敵=サヨクを知らなすぎる若者たちを主要読者層に想定し、サヨクとはそもそも何を目指す連中なのか、どう登場してこれまで何をしてきたのか、最新の動向はどうなっているのか、そして何より、どうすれば奴らサヨクどもを滅ぼすことができるのか……極左からのファシズム転向を果たした著者が、自らの経験を踏まえつつ、“自作自演インタビュー”形式で懇切丁寧に超わかりやすく解説する、まさに“愛国者のための左翼思想&運動史入門”!

 全共闘以後

2018年9月 イースト・プレス

1968年の全共闘から50年。1972年の連合赤軍事件を境に学生運動は急速に退潮し、その後は「シラケでバブルでオタクでサブカル」の時代……そんな歴史認識は間違っている! 70年代以降も若者たちの社会運動・学生運動は、ほぼ10年おきに高揚していた。ただ、それらを一貫した視点で記述した「通史」が存在せず、これまで不可視になっていたのである。全共闘以後50年の歴史を塗りかえる著者渾身の超大作。

 政治活動入門

2021年3月 百万年書房

当サイトの密かな人気記事である「政治活動入門」を冒頭に置き、「学生運動入門」をちょろちょろっと改稿し、しかし最大の読みどころは、現代史のフレームをまったく新しい形で完全に描き直す、書き下ろしの「第3章 “戦後史”非入門」であり、さらに「第5章 ファシズム入門」も本書のために新たに書き下ろされ、「第4章 学生運動史入門」も上記の内容に大幅に加筆修正。「本書の構えは極めて実践的だが、しかし同時に、知識や教養や理論の大切さもおろそかにしていない。まさに『入門』の名に相応しい好著」と批評家・佐々木敦氏も絶賛!

関連書籍
寄稿
登場
インタビュー掲載
ネットと愛国
在特会の「闇」を追いかけて
安田浩一
2012年4月 講談社+α文庫
仕方ない帝国
高橋純子
2017年10月 河出書房新社
外山自身も出演してはいるサブカル・ゴミ映画『立候補』を酷評。 いわゆるネトウヨに対する見解を述べる識者?の1人として登場。 朝日新聞にドーンと載った、著者による外山インタビューを収録。
寄稿
座談会参加
インタビュー掲載
『述』5・反原発問題
2012年3月
近畿大学国際人文科学研究所
メディア異人列伝
永江朗
2005年3月 晶文社
「“今”の心境などどーでもいいから“当時”の体験を語り残せ」を寄稿。 菅孝行・黒古一夫・スガ秀実の3氏とともに80年代の反核・反原発運動を振り返る座談会掲載。 『噂の真相』の名物連載となったインタビュー・シリーズ、93年の第1回登場者はなんと外山恒一。
寄稿
寄稿 寄稿
『情況』2020年夏号
『情況』2021年冬号
「選挙じゃ何も変わらない 外山恒一の民主主義徹底批判」(原題「人民を黙らせよう」)を寄稿。 「コロナ騒動で明らかになる左派・リベラル派の正体」を寄稿。山口一誠氏による外山の闘争レポート「抵抗の独り酒 高円寺駅南口広場レポート」も併載。 「現下日本最大の過激派勢力!?『外山界隈』とは何か?」(原題「『外山界隈』とは何の謂ぞ」)を寄稿。
寄稿
『情況』2022年春号
ポリティカル・コレクトネス批判として「云ってることは新左翼だが、やってることはイジメ」を寄稿。