青井柚季(775りす)の父親への手紙02

2025.11.27



という、青井柚季の父親の反応を目にして、改めて誠実な態度の手紙を書き送ったものを、以下、公開する。

   青井哲人さま

 先日、柚希さんに対する私のメールについて、「ラブレターというより師から弟子に対する細やかな指導に近い」と評した第三者のツイートに「いいね」を付 けておられるのを目にし、驚くと同時に大変勇気づけられました。私が柚希さんを相手に現在おこなっているあれこれについて、おそらくは個々具体的な言動へ の賛否はともかく、私の根本的な動機が純であること、私の言動が全体としては本心から柚希さんのことを思ってのものであることを認める、との意味に受け取 りました。
 正直に申し上げて私は、哲人さんのことを見くびっていました。とくにここ数年、左派陣営に属する人々の人間性について幻滅させられ、絶望させられること が多く、典型的な左派アカデミシャンのように思われる哲人さんに関しても、状況を冷静に判断していただくのは無理だという前提で、哲人さんへの対応を考え ていました。先日の物騒なお手紙もそれゆえのことで、状況を理解していただくのではなく、哲人さんをとにかくパニックに陥れて、こんな物騒な界隈から柚希 さんを一刻も早く引き離さなければ!と危機感を持っていただくというのが、望みうるせいぜいだろうと考えた次第です。
 今回の「いいね」で、意外にも(?)哲人さんが冷静な判断をされているらしいことに驚き、さすが柚希さんが「世界一のパパ」だと呪縛されてしまうのも無 理はないと感心し、また、こんなことなら先日のような物騒でトリッキーな方法ではなく、哲人さんには最初からもっと真正面から愚直に接するべきだったかも しれないと反省しております。

 先日の物騒なお手紙の後、今回の一連の騒動に関して私には新たな発見がありました。そしておそらく私はついに真相≠ノ到達したと感じています。
 柚希さんの病気≠ノついてです。
 先日の時点では、私はまだ柚希さんの心の病の根本原因について見定めきれておらず、性的アイデンティティの未確立が根底にあるのではないかとか、異様なまでの自己承認欲求があるようだとか、仮説を立てている程度でした。しかし私はついに真相に到達しました。
 柚希さんの心の病気の一番根っこのところにあるのは、哲人さん、あなたに対する愛憎半ばした複雑な思いです。
 以下、ツイッターでもさんざん分析を述べたのですが、私のツイートの大半は柚希さんへの罵倒ですから、さすがに冷静に読んではいただけないかもしれないと思い、改めて本質的な部分だけ拾い出して整理します。

 柚希さんは2023年10月3日に、以下のようなツイートをしています。柚希さんはすでにネットで私のことを知り、強く影響を受け始めていたようですが、まだ柚希さんが私に接触してくる以前です。
 「今後の人生でパパを超える男性に出会えることはおそらくない それがあたしの人生にとって最大の不都合なんだ」
 「わざわざ家を出て男性を求める理由がない/パパは京大卒の大学教授で顔もいい そしてなにより、顔も頭も悪くやる気もないあたしのことが大好きで、絶対に裏切らない」
 「パパはセックスできないしいつか死ぬ😂」
 「パパが死ぬ前にパパを殺さないと、あたしが生まれずに死ぬことになる」
 「伝統的にはパパを殺すのはあたしと結婚する誰かのはずなんだけど、自分で相手探さなきゃいけない時代になってしまったので、あたしがパパを殺さなきゃいけない」
 柚希さんは、かなり重篤な、いわゆるファザコンであることが分かります。哲人さんに対し、ほとんど恋愛感情をすら抱いている様子です。もちろんその感情 が報われるはずもないことを重々理解しており、恋愛対象は他に求めなければならないと分かりつつ、しかし「パパを超える男性に出会えることはおそらくな い」と絶望・悲観しているわけです。
 また同時に、柚希さんは哲人さんらご両親が築いたリベラルな家庭環境≠ノよる抑圧も感じています。
 「あたしが親から受けてる呪縛はむしろ逆なんだよな 既存のジェンダーロールに縛られるな、何者かになれ って意識を押し付けられて、おしゃれとか恋愛とかそうゆうものを抑圧されてきた/そのせいで反動右翼になってる節はある」(2023年9月11日)
 「リベラルの理想は、選択肢を増やし続けることなんだ 何かを選択し続ける限り、リベラリズムからは逃れられない 選択肢そのものが、あたしにとっての「卵の殻」なんだろう」(同)
 「規範があってはじめて自由があるんだよ/本人にとって不必要な自由まで初めからすべて与えられると人は狂ってしまうんだ」(2023年10月6日)
 「そして困ったことに、所与のものとしての不自由は、自由とは違って、あとから手に入れることが難しいんだよ/田舎から都会に出ることはできても、都会から田舎に戻ることはなかなかできない」(同)
 「制限された自由のこと不自由よりも憎んでる/あたしの家族も、あたしの行ってた学校も、そうやって自由の名のもとにあたしを縛り付けてきた」(2024年2月11日)
 また、今年アタマに柚希さんが自身のサイトに発表した「好きに失敗させてくれ」という文章の中にも、「現代では「失敗しない」ことはとても簡単で、どこ もかしこも教科書だらけ。標識に信号、角が丸いテーブル、駅のホームドア、タバコの発がん性注意表示、など町の至る所にある。そして、困ったらなんでも代 わりにやってくれる優秀なパパがいる。こいつらはあたしの人生の根本的なつまらなさの要因でもあったわけだ」との文言があります。
 私はもともと反管理教育≠フ活動家であり、その試行錯誤の過程で、最終的にはむしろ管理教育≠批判し克服しようという左派の教員や教育運動家らと の対立を深めていったという経験があります。理解ある教師≠ヘ無理解な教師≠謔閧烽ウらにいっそう抑圧的であると感じられたからです。もしかしたら、 そんなことをさんざん書いていた私だったからこそ、柚希さんは私に惹かれたのかもしれません。

 私は柚希さんに一方的に恋情を募らせていたのではなく、柚希さんの側も私に恋愛感情を抱いていたと今は自信を持って云えます。が、柚希さんの恋愛感情 は、通常のそれではなく、私に哲人さんの代理の役割を求めるものでした。柚希さんは、本当は哲人さんにそうしたいように私に甘え、哲人さんにそうしてほし いように私に愛されたがっていたようです。
 おそらく私は、柚希さんが人生で初めて見出した、「パパを超える男性」であるかもしれない存在でした。柚希さんが私に求めていたのは、父親が娘に与える ような愛情だったわけですが、私はまさかそんなメカニズムには気づかず、そもそも私は柚希さんの父親ではないので、単に1人の男として柚希さんからの求愛 に応えようとしました。そのことが柚希さんに与えた、要するに父親に裏切られたかのようなショックは大きく、それが以後、私に対して発せられるあまりにも 過剰な攻撃性の根拠を成しているように思われます。
 柚希さんはいわば、哲人さんから自立したい、哲人さんの呪縛から逃れたいと思って私に近づいたと云えます。私を哲人さんの代理と見立てることによって、 柚希さんはそのことを果たそうとしました。が、私がそれを裏切ってしまった。以後、柚希さんは父の裏切り≠ノ対する怒りを私に向け続けています。いつの まにか私はすっかり哲人さんの身代わりにされているのです。
 私の言動や活動や実績を全否定して、私と可能な限り距離を置き、私からの自立を図ることが、すなわち父親からの自立≠意味するかのように、無意識の うちに柚希さんは感じてしまっています。いわば哲人さんへの愛憎半ばする感情のうち、「憎」の半面だけが分岐して私のほうへ向け換えられているといった塩 梅なんでしょう。もちろん、こんなことでは柚希さんが哲人さんから自立しうる日は永遠にやってきません。

 私が当初、柚希さんの心の病の根源として見出そうとしていた性的アイデンティティの未確立≠ヘ、どうやら父親以外の男性を愛せないという問題から派生 したものにすぎなかったようです。もう1つ気にかかっていた異様なまでの自己承認欲求というのも、やはり哲人さんとの関係の問題から来ています。
 柚希さん自身が半ば気づいているように、あまりにも理解≠ェありすぎる家庭は、子供に自己肯定感を提供しないんです。おそらく、許されていることと許 されていない悪とが存在しつつ、しかし許されない悪に踏み込んだ場合にも最終的には許してもらえたという体験を繰り返す中で、善悪を超えたもっと根本的な ところで自分は両親から肯定されているという感覚を持てるのだと思います。まるで最初からすべてが許されているかに感じられる環境だと、却って本当に自分 が根本から肯定されているのかどうか、たぶん不安になるんです。
 これは哲人さんからすれば理不尽なことだと思います。哲人さんは柚希さんのことを善悪も理屈も超えて全面的に肯定しているはずです。しかもとても理解が ある。しかしそのことが却って柚希さんを不安にしているということですから、どうしろって云うんだという気持ちにもなるでしょう。
 柚希さんは、本当は哲人さんに自分を認めてほしいんだし、たぶん実際には認めてもらえてるとアタマでは理解しつつ、どこか心の奥底でストンと納得できず にいて、それが、ならば哲人さんでなくてもいいからせめて他の誰かに自分を認めてほしい、という強烈な欲望に転じているようです。柚希さんがその他の誰 か≠ノ求めているのは、善悪を超えて、自分の良いところも悪いところもすべて引っくるめて、丸ごと全部を肯定してくれることです。まさに親が子供を受け入 れるように、哲人さんの代わりに他の誰か≠ノ自分を受け入れてほしいんです。
 最初はその他の誰か≠フ最有力候補に私が選ばれていました。最有力というより唯一の候補だったでしょう。柚希さんにとって、私の他にそのような存在は 今後もう一生現れないはずです。私に裏切られた@M希さんは、そこでもはや具体的な誰かにではなく、抽象的に社会一般に自分を丸ごと受け入れさせようと するようになりました。
 私との関係を切って以降の柚希さんが発信する、政治的・思想的な装飾がほどこされた数々の文言の、その装飾の部分をはぎとってみると、結局のところ、 アタシは間違ってない。アタシは何ら責任を負わなくていい。よりマシな自分に変わっていく努力なんかしなくていい。社会は今こうしてここにいる、ありの ままのアタシを受け入れるべきである≠ニいうことを云ってるだけです。
 甘ったれていて話にならんのですが、柚希さんの威勢のいいレトリックに引き寄せられる連中も一定おり、しかし要は柚希さんと同じように、自分を高める一 切の努力を放棄しつつの自己承認欲求の権化のような連中なわけで、柚希さんを中心としたエコー・チェンバーが形成されて、すでにある程度は把握されている とおり、かなりろくでもない展開になっているという次第です。

 どうか柚希さんを現在の状況から救い出していただきたい。
 柚希さんはいわゆる闇堕ち≠している状態にあります。哲人さんへの愛憎の「憎」の部分を私に振り向けるという間違いを起点として、さまざまの歪んだ 想念に取り憑かれ、それに突き動かされて迷走を繰り返しています。柚希さんに苦言を呈する者があれば過剰に敵視し、過剰な攻撃性を発揮してツイッターで醜 態を晒けだします。もちろん私に対しては最大の攻撃性が向けられ、つい先日は、私が柚希さんに出した大量のメールをもちろん私に無断で冊子化し、文フリで 販売するなどという、普通に考えて道徳的にアウトなことを平然とやりました。例の指詰め男≠ノ対してもそうですが、柚希さんの暴走に引きずられて妙な事 件を起こす周囲の連中に対して、柚希さんは何ら責任を負おうとはしません。未確認情報ですが、柚希さんのごく身近でまた、今度はカッターナイフか何かで割 腹自殺未遂も起きたようです。
 柚希さんの周囲で連鎖反応的に陰惨で殺伐とした珍事件が起き続けるという、本当にマズいことになっているんです。柚希さんの病気と周囲の連中の病気とが相互作用で悪化を進行させる、要するに一種のエコー・チェンバーが形成されているからです。
 ただ、柚希さんはすでにかなり動揺し始めているようにも思われます。9月に抗争≠ェ表面化して以来、柚希さんは私に対して徹底的に無視するという戦法 に出ていたのですが、私が攻撃の手を緩めず、思いつくかぎりの方法で(哲人さんに物騒な手紙を出したのもその1つです)柚希さんを追い詰めていくので、 10月末あたりから、ツイッターでの発信にも動揺の跡が見られるようになってきました。先日の文フリでの、私の大量のラブレターの冊子化・販売という鬼畜 の所業も、動揺ゆえの暴発だと思います。
 柚希さんは要するに憑き物≠ェ憑いている状態にあるだけなので、それが落ちれば、嘘のように心の健康を取り戻すはずだと私は思っています。柚希さんの 心の根底に哲人さんへのかなり不健康な愛憎の感情があり、それがこのかんの一連の言動を引き起こしているということに柚希さん自身がハタと気づけば、憑 き物≠ヘ落ちるはずなんです。それは分かっており、現在もうあと一歩というところまで柚希さんを追い詰めることができている感触もあるんですが、あと必要 な最後の一押しが私には難しく、正直云って行き詰まっているところです。このままでは、ただひたすら押していって、柚希さんが単に精神的に耐えきれなくな り、潰れていくという以外の結末はあり得ません。
 しかし哲人さんには、最後の一押し≠やり、柚希さんに憑いている妙な想念=憑き物≠落としてあげることも可能だと思います。
 ただしそのためには、たいへん不本意なことでしょうが、哲人さんは柚希さんに謝ってあげる必要があるかもしれません。すべて良かれと思ってのことに決 まってるわけですが、いわば善意の抑圧≠ノよって柚希さんを強烈に呪縛してきたことを認め、まあだからといってどうすればいいのか分かりませんけど、と もかくは、哲人さんに対する複雑な感情を他の誰かに振り向け、それら青井親子の確執とは無関係な人たちを巻き込んで傷つけたりすることのないよう、諭して やってほしいんです(私に対する筋違いな敵意を捨てるよう云っていただければますます助かります)。私がいくら云っても聞いてくれませんが、哲人さんに云 われれば柚希さんも考え直すでしょう。

 現在、柚希さんを取り巻いているマズい連中からは、一刻も早く柚希さんを引き離す必要があります。先日の物騒な手紙にも書いたとおり、連中の中に柚希さ んのことを本当に親身になって考え、心配してくれている者はおらず、それぞれの身勝手な自己承認欲求を発露させる通路として柚希さんを利用しているだけ の、柚希さんにとってまったく有害無益な害虫どもです。
 柚希さんにはずっと治療と療養≠オススメしているんですが、上記のとおり、実際のところ柚希さんにはべつに長い闘病生活≠ネど不要で、単に憑き 物≠ェ落ちればそれで治る£度の話だと思ってます。ただその憑き物≠ェ非常に落ちにくい、厄介なものだというだけです。それも哲人さんになら落とせ ます。
 憑き物≠ェ落ちれば、柚希さんは私への信頼も取り戻すだろうと思います。哲人さんにもお認めいただけたように、私はただひたすら柚希さんのために行動 しており、少なくとも現在の柚希さんの周りに、家族でも恋人でもないのに柚希さんのことをこれほど本気で心配している者など他にいなかったことが、憑き 物≠ウえ落ちれば柚希さんにも分かるようになるはずだからです。
 柚希さんとの信頼関係を回復できたとして、私としては、べつに今さら柚希さんとの恋愛関係を望むわけではありません。ただ、ここまで関わった以上は、最後まで責任を持つつもりです。
 もともと柚希さんは哲人さんからの自立を希求していたわけです。しかしどうも、柚希さんには自力でそれを実現するほどの能力、というより意志力、気概は ないようです(それをスポイルしてきたのが理解ある両親≠ナあるというメカニズムです)。それは柚希さん自身にも薄々分かっていて、だから哲人さんの他 に、哲人さんと同等以上に信頼できる男性を求めて、柚希さんは私に接近してきました。そしてそれは正解≠セったんです。柚希さんは自力では自立できない 人なんだし、たぶん私以外に、柚希さんが哲人さんと同等以上かもしれないと実感しうる存在は、今後も柚希さんの人生には現れません。
 しかし柚希さんが私に求めていたのが父親のように自分を愛してくれること≠ニいう無茶な話であり、かつ私がそのことに気づいていなかったために、いったん関係が壊れました。
 柚希さんが、私に対する、父親に対してしか許されないような甘ったれた反抗をやめて、私のもとに帰順するなら、次は哲人さんに対する柚希さんの複雑な思 いに配慮しつつ、かつそのような不健全なコンプレックスに全面的に拝跪することもなく、どうにか柚希さんが末永く健康的に人生を謳歌しうるよう、私に可能 な限りの力を尽くしたいと思っています。
 ともかくは、どうか柚希さんと向き合い、父娘関係の風通しを良くし、柚希さんの心に巣食っている妙な憑き物≠落としてやって、まずは柚希さんの心を 軽くしてあげてください。それだけで柚希さんは心の健康を急速に回復し始めるはずです。柚希さんには一日も早く立ち直ってほしい。
 どうかよろしくお願いします。


2025年11月27日  外山恒一